危険物乙4の計算問題の解き方|初心者向けに公式・単位・途中式を解説

危険物乙4の計算問題の解き方を解説する記事のアイキャッチ画像 勉強法

危険物乙4の勉強をしていて、計算問題になったとたん手が止まってしまう、という人は少なくありません。公式を覚えたはずなのに、いざ問題を見ると、何をどうすればよいのか分からなくなることもあるでしょう。

結論からお伝えすると、計算問題では、いきなり数字を計算し始めないことが大切です。次の5つの順番で整理すると、迷いにくくなります。

  1. 何を求める問題なのかを確認する
  2. 使う式・計算の型を確認する
  3. 単位を確認する
  4. 途中式を書く
  5. 解く順番と答えを確認する

この記事では、この5つの手順を、実際にどう使うのかまで具体的に確認していきます。あわせて、この記事用に作成したオリジナル例題を使って、手順の使い方も見ていきます。

運営者自身も、現在危険物乙4を勉強中で、物理・化学や計算問題、数値の暗記にも苦手意識があります。ここで紹介する内容は、公式に確認できた情報と、勉強を進める中での運営者自身の取り組み方をもとにしています。

ミオ
ミオ

計算問題ってやつが一番苦手…公式覚えても、結局どう使えばいいか分からなくて手が止まっちゃう

レン
レン

公式を暗記するだけじゃ足りないんだよ。今日は解く前に確認する手順を一緒に見ていくぞ

物理・化学全体の苦手分野の整理方法については、危険物乙4の物理・化学が苦手な人へ|初心者向けの覚え方と勉強法もあわせてご覧ください。

危険物乙4ではどんな計算問題がある?

危険物乙4の計算問題というと、物理・化学の分野だけをイメージする人もいるかもしれませんが、それだけとは限りません。

一般財団法人消防試験研究センターが公開している問題からは、次のような分野で計算式を扱う問題が確認できます。

  • 法令の分野:危険物の数量から、指定数量の倍数を求める計算式に関する問題
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学の分野:燃焼熱を使う計算問題

そのため、「乙4の計算問題は物理・化学だけ」と決めつけず、法令の分野にも計算式を扱う問題があることを知っておくと安心です。なお、これは「必ずこの内容が出題される」という意味ではなく、公開されている問題から確認できる出題分野の例です。公式問題の問題文・選択肢そのものは、著作物のためこの記事では転載していません。

計算問題で初心者がつまずきやすい原因

計算問題でつまずく原因は、実は「公式を知らないこと」だけとは限りません。よくある原因には、次のようなものがあります。

  • 何を求める問題なのか分からないまま計算を始めてしまう
  • 数字を見た瞬間に、確認せず計算を始めてしまう
  • どの式を使えばよいか分からない
  • 単位を確認していない
  • 途中式を書かず、頭の中だけで計算しようとする
  • 公式そのものは丸暗記しているが、使い方を練習していない
ミオ
ミオ

公式は覚えたはずなのに、いざ解こうとすると手が止まっちゃうんだよね…

ミナ先生
ミナ先生

公式を覚えることと、その公式をどの場面で使うか判断できることは、実は別の力なんです。今日はその「使い方」の部分を一緒に整理していきましょう

つまずきの原因が分かると、次に何を練習すればよいかが見えてきます。ここから、その整理の仕方を順番に確認していきます。

計算問題は5つの順番で整理する

危険物乙4の計算問題を解く5つの確認手順(何を求める・式・単位・途中式・答え)を示した図解

計算問題を見たら、次の5つの順番で確認してみてください。焦って数字を計算し始めるより、遠回りに見えて確実です。

1. 何を求める問題なのか確認する

まず、問題文の最後にある疑問文(「〜はいくらか」「〜を求めよ」など)を確認し、何の数値を、どんな単位で答えればよいのかをはっきりさせます。

ここをあいまいにしたまま計算を始めると、途中で何を計算しているのか分からなくなりやすくなります。求めるものと、その単位(kJなのか、Lなのか、倍数なのかなど)を、最初にメモしておくと安心です。

2. 使う式・計算の型を確認する

次に、問題文に出てきた数値や条件から、どの式・どの計算の型を使うのかを確認します。

覚えている公式が複数ある場合は、「問題文に出てきた量」と「求めたい量」の組み合わせから、当てはまる式を選びます。式を思い出せないときは、無理に暗記から絞り出そうとせず、参考書の該当ページに戻って確認してかまいません。

3. 単位を確認する

使う式が決まったら、式に使われている単位と、問題文で与えられている数値の単位が同じかどうかを確認します。

単位がそろっていない場合は、計算する前にそろえます。単位をそろえずに数字だけを当てはめると、答えの桁や単位が変わってしまうことがあります。

レン
レン

単位を確認しないまま計算するやつ、意外と多いんだよな。式に単位も一緒に書いておくと、計算ミスに気づきやすくなるぞ

4. 途中式を書く

数字をいきなり暗算せず、途中式を1行ずつ書きます。

途中式を書くと、どこまで正しく計算できていて、どこで間違えたのかを後から確認できます。見直しのときにも、途中式があれば原因を探しやすくなります。

5. 解く順番と答えを確認する

最後に、途中式の順番どおりに計算を進め、出てきた答えの単位や桁が、最初に確認した「求めるもの」と合っているかを確認します。

答えの単位が最初に確認した単位と違う場合、途中のどこかで単位の扱いを間違えている可能性があります。もう一度、途中式を1行ずつ見直してみてください。

オリジナル例題で5つの手順を使ってみる

ここからは、この記事用に作成したオリジナル例題を使って、上記の5つの手順を実際に使ってみます。以下の問題は公式試験問題の転載・改変ではなく、手順の使い方を確認するための完全オリジナルの練習問題です。数値も実在の物質の実測値ではなく、この記事用の設定です。

オリジナル例題

ある物質1.0molを完全燃焼させると、660kJの熱が発生するとします。この物質3.0molを完全燃焼させたとき、発生する熱量は何kJですか。

ミオ
ミオ

えっと…どこから手をつければいいのこれ

ミナ先生
ミナ先生

落ち着いて、さっきの5つの手順の順番で見ていきましょう

1. 何を求める?

発生する熱量(単位:kJ)を求める問題です。

2. 使う式・型

「1molあたりの燃焼熱」と「物質量(mol)」が分かっているので、次の式を使います。

発生する熱量[kJ] = 燃焼熱[kJ/mol] × 物質量[mol]

3. 単位を確認する

燃焼熱の単位は「kJ/mol」、物質量の単位は「mol」です。この2つをかけ合わせると、mol同士が打ち消し合って「kJ」だけが残ります。答えの単位がkJになることを、計算する前に確認しておきます。

4. 途中式を書く

660kJ/mol × 3.0mol = 1980kJ

5. 解く順番と答えを確認する

計算の結果、発生する熱量は1980kJです。最初に確認した「求めるもの(発生する熱量、単位kJ)」と、答えの単位が一致していることも確認できました。

ミオ
ミオ

いきなり計算しようとしてたら、絶対どこかで詰まってたと思う…

ミナ先生
ミナ先生

そうなんです。焦って数字を当てはめるより、この順番で確認したほうが結果的に早く解けることが多いですよ

公式を覚えただけで解けないときの考え方

「公式は覚えているのに、問題を見ると手が止まる」というときは、次の2つを分けて考えてみてください。

  • 公式を知っていること(公式の形や意味を覚えている)
  • 問題を見て、その公式を使うと判断できること(どの場面でその公式を使うか分かる)

この2つは別の力です。公式を覚えるだけでは、実際の問題で使う判断力は身につきません。判断力は、いろいろな問題文のパターンに触れながら、「この条件が出てきたら、この式を使う」という経験を積むことで少しずつ身についていきます。

公式を覚えることに時間をかけすぎるより、覚えた公式を使って実際に問題を解く回数を増やすほうが、結果的に計算問題への苦手意識が薄れやすくなります。

間違えた計算問題の復習方法

計算問題に限らず、危険物乙4の勉強では、間違えた問題をそのままにしないことが大切です。運営者自身は、次のような流れで復習しています。

  1. 問題を解く
  2. 間違える
  3. 参考書で該当部分を確認する
  4. もう一度解く

計算問題の場合、間違えた原因が「求めるものを勘違いしていた」のか、「式を間違えた」のか、「単位をそろえていなかった」のか、「途中式でミスした」のかを確認すると、次に同じ間違いを防ぎやすくなります。

問題演習や復習全体の進め方については、危険物乙4の勉強方法を初心者向けに解説|アプリ活用と計算問題の対策でも詳しく紹介しています。

計算問題が苦手な人が避けたい勉強法

計算問題に苦手意識があるときほど、かえって遠回りになりやすい勉強法もあります。次のような進め方には注意してください。

  • 公式だけを大量に暗記しようとする
  • 解説を読むだけで、自分の手で解き直さない
  • 途中式を書かず、暗算だけで済ませようとする
  • 一度間違えただけで、その分野をすぐに苦手と決めつけて避けてしまう

苦手意識があるときほど、1問ずつ、5つの手順を確認しながら解き直すほうが、結果的に理解が定着しやすくなります。

参考書とアプリをどう使い分ける?

計算問題の対策では、参考書とアプリで役割を分けて使うことをおすすめします。

  • 参考書:公式の考え方や解説をじっくり確認したいときに使う
  • アプリ:繰り返し練習したいとき、すきま時間を使いたいとき、間違えた問題を見直したいときに使う
ミオ
ミオ

参考書もアプリも両方使うの、正直めんどくさいんだけど…

レン
レン

使い分けが分かれば、そんなに大変じゃないぞ。考え方は参考書、反復練習はアプリ、って分けて考えればいい

使用するアプリの選び方については、危険物乙4の無料学習アプリを比較|初心者向けの選び方と使い方で詳しく比較しています。

計算問題は全部捨ててもいい?

計算問題に強い苦手意識があると、「計算問題は全部捨てて、他の分野で得点しよう」と考えたくなることもあるでしょう。

ここで分けて考えたいのは、次の2つです。

  • 難しい1問に長時間こだわり続けること
  • 計算問題という分野そのものを、最初から一切勉強しないこと

前者は避けたほうがよい進め方ですが、後者を選ぶかどうかは、出題数や配点の傾向を運営者自身がまだ十分確認できていないため、この記事では断定しません。まずは、この記事で紹介した5つの手順を使って、簡単な問題から慣れていくことをおすすめします。そのうえで、自分の得意・不得意を踏まえて、勉強の配分を考えてみてください。

ミナ先生
ミナ先生

焦って全部捨てると決めなくて大丈夫です。まずは1問ずつ、今日の5つの手順で確認してみてくださいね

まとめ

危険物乙4の計算問題は、いきなり数字を計算するのではなく、次の5つの順番で整理することが大切です。

  1. 何を求める問題なのかを確認する
  2. 使う式・計算の型を確認する
  3. 単位を確認する
  4. 途中式を書く
  5. 解く順番と答えを確認する

この記事で紹介したオリジナル例題のように、手順を1つずつ確認しながら解くと、公式を丸暗記するだけでは見えなかった「使い方」が分かってきます。

ミオ
ミオ

公式覚えるだけじゃダメだったんだ…今度から順番通りに確認してみる

今日からできることとして、次を試してみてください。

  1. 直近で止まった計算問題を1つ選ぶ
  2. その問題で「何を求めるか」を確認する
  3. 使う式・単位・途中式を、1つずつ確認しながら解き直してみる

物理・化学全体の苦手分野の整理は危険物乙4の物理・化学が苦手な人へ|初心者向けの覚え方と勉強法、勉強の進め方全体は危険物乙4の勉強方法を初心者向けに解説|アプリ活用と計算問題の対策、アプリの選び方は危険物乙4の無料学習アプリを比較|初心者向けの選び方と使い方でそれぞれ詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました